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世界遺産、ピラミッドがズザザザザー!!
「今日のオンラインイベント、推しがめっちゃかわいかった!!」
ネカフェから出てくる少年二人組。同じアイドルグループの推し活を通じて出会ったオタクだ。
二人共通の趣味は他にもある。…それは、オカルトだ。
都市伝説、心霊話、UMA、宇宙人。二人の話題は尽きない。
さっきのイベントの熱も冷めやらないまま、街を二人で進んでゆく。

「おい!見ろ!あの雑誌のロゴTが激安や!!」
二人は夢中でTシャツをつかみ、レジで1枚ずつ買った。
さっきのイベントの高揚感も手伝って、Tシャツの入った袋をリュックにねじ込み、走り出す。
―それぞれが家路につき、寝る前に買ったのを思い出し、袋から取り出す。
Sliding Pyramid(スライディングピラミッド)
「えっ…。あの雑誌じゃ…ない…。」
よく見ずに買ったせいで、全然違うものを買ってしまったのだ。
ピロン
スマホが鳴り、友達からのメッセージが届いているのを確認する。
「ピラミッドかよ」
それがスライディングピラミッドのデザインを思いついた時、私の脳内でできたストーリーとコンセプトである。